アカデミー賞を獲ったということで、観に行った。
(以下、ネタバレも含む)
タイトルの答えを先に言うと、おもしろくないことはない。正直、「まあまあ」と率直に思った。
私は友人に断られたので、一人で観たが、観る相手は選んだほうがいいよって思う。
痛い、流血場面が後半に多数ある。
「これがアカデミー賞なんだぁ」と、少し違和感があったなぁ。
同じような貧困を取り上げたテーマで、貧富の差から次第に事件になってしまう点では、「ジョーカー」にも被るが、私は断然「ジョーカー」を薦めたい。
ジョーカーにはどこか共感できる部分があるからなのかもしれない。
前半の富豪家族に、半地下の家族(=貧困家庭)が一人ずつ寄生していくという流れは、タイトルから予測のつく範囲で、展開が早いので飽きさせないなぁと思う。
半地下の家族は、「楽して稼ぎたい」「人を騙すことをなんとも思わない」「現実を見ていないお気楽さ」
があって、テーマが重いわりに、最初はとてもライト。そこが良いのかもしれないが、騙しておいてそこの娘の高校生と「将来結婚するんだ♪」と浮かれて話している家庭教師で最初に寄生した長男。お気楽すぎて全く共感できない(笑)
富豪家族がキャンプに行って、浮かれて半地下家族が宴をするのも、なかなかの危機管理能力のなさに、現実味がないので、共感できず。
後半に、半地下の家族以上に貧困の地下家族がいたことは、予想不可能でハラハラしたが・・・その後の展開は、そこそこ見えてしまい残念。
韓国の作品で庶民?が出ると、立膝・肘ついて食べたり、所作がとても汚いのが気になってしまい・・・そのあたりと誰一人共感できる人がいなかったので、感想は「まあまあ」になってしまうのかな。
富豪家庭の奥様が性格もよく美しく、貧富との対比にならないくらい「いい人」なので、あの結末で後味も悪いのかもしれない。
でも、おもしろいとは思います。さらっと観るのがいい気がしました。